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見出し明朝体「味明」が完成。

1984年に「小町・良寛」という仮名書体を発表してから、早いものでもう35年以上が過ぎてしまった。
 以来、いつかは自らのために見出し明朝体を作りたいと思い続けてきた。
 コツコツと一人で制作してきたため、とても多くの時を費やしてしまった。まだまだ、すべきことは残るが、ここらあたりで一区切りすることにした。
 それでも、今回、2種の見出し明朝体「味明」と「味明モダン」と、それに合わせた10種の仮名と、本文用に仮名だけだが10種を同時に発表することができた。
 そして、その制作の間に学んだことなどを、制作した書体と共に「味岡伸太郎書体講座」という一冊にまとめてもみた。
 さらに、3月と4月には、東京と大阪で「味岡伸太郎 味明物語 大阪展 東京展」を開催する。これまで、作品の発表は全て、美術ばかりで、新作のポスターを一度に30点以上、それも個展形式で発表するのは、デザイナーとなって半世紀、初めてになる。制作途上の「味明」を使用した、書籍などの展示する。
 両会場共、初日にはエディトリアルデザイナーの祖父江慎さんと白井敬尚さんとの座談会も行うことになり、楽しみにしている。

詳細は http://www.h-n-a-f.com/book-etc/syotaikouza2018.html

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峠へ 制作開始 [アート]

景象107号の〈表紙の言葉〉に寄稿した。
「あいちトリエンナーレ2016」に
出品する〈峠へ〉について書いた。

〈表紙の言葉〉
まもなく「あいちトリエンナーレ2016」が開幕する。美術、映像、音楽、パフォーマンス、オペラなど、現代行われている芸術活動をできるかぎり「複合的」に扱おうとする国際芸術祭。三年に一度、愛知県で開催される。第3回となる今回は「虹のキャラバンサライ 創造する人間の旅」というテーマのもと、日本をはじめ世界中から選ばれた、百組を超えるアーティストが作品を発表する。キャラバンサライとは「隊商の宿」。キャラバンが旅の疲れを癒す休息の場。名古屋の愛知芸術文化センターをはじめとした名古屋、豊橋、岡崎の各会場で開催される。
 私は、テーマにあわせ、愛知県から旅するために通過した、静岡・長野・岐阜・三重の県境の峠や渡場から土を採取し、それを、縦244×68センチの綿布70枚にドローイングする。

峠へ 制作風景.jpg

愛知芸術文化センターの、24×12メートル、高さ5メートルの展示室の壁を峠の土で覆いつくそうと考えている。プロジェクト名は「峠へ」。決めごとは、峠をおとずれ、そこから見渡す範囲で、最初に露出していた土を3段採取することだけである。土は選ばない。旅は豊橋市細谷の太平洋を望む海岸からはじめた。

細江海岸.jpg

天竜川、矢作川、木曽川、長良川沿いの山野を越え、伊勢湾を望む木曽岬まで、行程は約1500キロ。採取した土のドローイングは、現在12枚目の新城の陣座峠に到達。まだまだ先は長い。旅に目的地など必要は無い。ただ、土がつきるまで淡々と描き続けるだけである。まもなく旅の過ごし方が形となる。

本展とは別に愛知県の
一宮、大府、安城、設楽の各会場に移動する
モバイル・トリエンナーレが
8月~ 9月の週末に開催される。
http://aichitriennale.jp/mobile/index.html
私は一宮、大府、安城、設楽で
露出した地層からそれぞれ16段採取し
182×152センチの小品4点を出品する。

同時期開催される
サンセリテの個展でも
モバイル・トリエンナーレと同じく
豊橋市内で採取した作品を制作する。

豊橋.jpg

豊橋では素晴らしく華やかな
赤い地層に遭遇した。
地層は最初に出会った場所で採取する。
いつものことだが
選ばないと
結果その土地を象徴するかのような
土と出会うことが出来る。



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あいちトリエンナーレの作品「峠へ」 土の採取開始 [アート]

あいちトリエンナーレのテーマは
「虹のキャラヴァンサライ 創造する人間の旅」

今回のプラン「峠へ」では
愛知と県境を接する
静岡、長野、岐阜、三重県との県境の峠で土を採取する。
地図上のプランでは約六十数カ所となる。

日本のように
温暖で雨量にも恵まれた環境では
工事や自然災害でもない限り
土は緑に覆われ、簡単には露出していない。
山間部の多い、今回の旅は、
特に厳しい旅(採取)になるだろう。
それだけに結果が楽しみである。

暖かくなり、桜も咲き
やっと、冬眠から覚めたかのように
あいちトリエンナーレの
土の採取の旅が始まった。
最初は、愛知県と静岡県境の海岸から
目の前は太平洋。

土採取太平洋.jpg

海岸の土を採取
用意の地名のラベルを貼る。

土採取海岸.jpg

峠へと向かう。
今回は3段を採取。
愛知と静岡・長野・岐阜・三重の県境の峠を辿る。
当初計画では64カ所なのだが
どうやら、増えそうである。
70カ所程度になりそうだ。

土採取細谷.jpg

どんな土や
どんな場所で採取できるのか
楽しみである。
いつものように、場所、色は選ばず
土がでていれば必ず採取する。
その後、綺麗な土に出会っても採取はしない。

土採取黒沢.jpg

沢に土が露出していれば
最高の条件である。
混ざりけのない
本当の自然な状態である。
しかし、県境の峠で
峠から、見える範囲で徒歩で行ける
場所という、今回の設定では
取りやすい場所など望めない。

土採取佐久間ダム.jpg

危険な場所では採取したくはないのだけど
ここしかなければ、しかたない。
腐葉土交じりだが
その分、濃い茶色の土である。

土採取20カ所.jpg

今回採取できたのは20カ所
まだ残り、50カ所。
先は長い。
旅は始まったばかり。



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第10回トリエンナーレスクール「素材で表現する」レポート2 [アート]

2015年12月5日(土)
穂の国とよはし芸術劇場PLAT
アートスペースにて開催された
第10回トリエンナーレスクール
「素材で表現する」の
イベントレポートが下記ブログで
紹介されていました。

画像は美しくはありませんが
ほぼ全てが記録されています。

http://art08.blog.fc2.com/blog-entry-52.html



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第10回トリエンナーレスクール「素材で表現する」 [アート]

2015年12月5日(土)
穂の国とよはし芸術劇場PLAT
アートスペースにて開催された
第10回トリエンナーレスクール
「素材で表現する」の
イベントレポートがアップされた。

IMG_3553.jpg

「トリエンナーレスクール」とは、
あいちトリエンナーレ2016に向けて、
現代アートを楽しみながら学ぶ
レクチャーシリーズ。

トリエンナーレ招待アーティストとして
講師を務めた。

あいちトリエンナーレ2016
チーフ・キュレーターの拝戸雅彦さんが
進行役となり

冒頭で拝戸さんより
トリエンナーレが3回目を迎え
県としてのふさわしい規模感と
広がりのある展開を目指して
豊橋にも会場が作られることが話された。

その後
私が招待された理由と
ここ25年ほど土を使って制作した
仕事を紹介し

最後に
今回のテーマである
「虹のキャラヴァンサライ 創造する人間の旅」に
導かれた新しい旅「峠へ」の
構想を語らせていただいた。

因みに私は
豊橋会場ではなく
愛知県美術館の
一室を使って発表する。

これまでの「土」による行為で
最も大きな仕事となる。

詳細は

http://aichitriennale.jp/blog/index.html



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蔓梅擬 [花]

鵜飼恵子さんの展示が始まった。

例年のごとく
花の出前を頼まれた
例年のごとく
この季節は蔓梅擬と藪椿ぐらいしかないが
年々、採取が難しくなっている

例年ならば蔓だけで充分だが
今年は実のつきも悪い
巻き付いた枝ごと切りだすことに

特に蔓梅擬のように
枝に巻きついている蔓物は
蔓を切る場所が難しい

野山の花材採取は
見つけた瞬間が勝負

活ける形を想定して
鋸や鋏をいれることを
心掛けている

花の移動でも
活ける場所でも手際が
ぐんと違えば
結局、花も長生きする

鵜飼2015*.jpg

枝についたまま
干し柿状態になったものと
蔓梅擬を籠に入れ
壁から吊してみた

鵜飼2015**.jpg

花を活けるということは
花器を選び
それをどう使うか
それで殆ど決まる

余分な手をくわえなければ
野山の花は
すべて例外なく美しい

花のあるがまま
花の望むまま
投げ入れるだけでよい



鵜飼恵子さんの展示は
6日(日)まで
豊橋市呉服町48
ギャラリーフォーティーエイト



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